たかはし
おばあちゃん
「お前、岡本おさみかよ!」というすごく不便なつっこみを思いついた。吉田拓郎の「制服」のせいだ。東京駅地下道の人ごみにいる制服の娘たちをちらっと見た。たったそれだけのことで「多分昨晩は家族揃って赤飯食べたんだろうな」とか「これから日曜日だけを待つようになるんだな」まで想像していたことから、妄想に感情移入した人に対して使う。
この言葉は何よりも自分自身に使うと有効だ。
クヨクヨすることは人にどう思われるかを気にすることでしかない。「あいつにバカにされるんじゃないか、そしたらあいつにも話が変に伝わって、嗚呼」とにっちもさっちもいかなくなったとき、そっと「制服」を聞いて自分に「岡本おさみかよ!」とつっこんでみ。
ところでこれを書いてみている今僕は、稲取温泉から東京へ行くところ。一番綺麗だった女の子の顔など思いだしているから、ヒラリー支持者の90代のおばあちゃんの顔を想像している時間は、ちょっとないかな。