想田和弘監督『港町』
第16回目の「なんか映画について書いてみる会」を行いました!
課題作品は想田和弘監督の『港町』です。以下、当日の話した内容メモです。
■参加者3人
■フレームについて
・「わいちゃん」の漁船に乗り込むときのカットのつなぎがかっこつけているなと思った
・舞台挨拶のときに監督の舞台挨拶があって「最初は経済の流れを写そうとしていた」と話していた
・あまりフレーミングにこだわっていないからこそフレーミングが気なる
■音について
・ASMRという音のジャンルがある
→意識しない音をマイクが拾う
→「港町」に限らないけれど波のチャプチャプという音やかもめの音が気になった
・映画を作るときって音を排除しようとする
→E.G.救急車の音、マイクノイズ
・音はすごくクリアに聞こえた
→だからこそ舞台が田舎であることが伝わって来た
■映画の不自由さについて
・「苦い銭」にしても監督の意図したところがわかってしまう
→それが邪魔だと思っていた
→「港町」はまったくそういう意識が向かわなかった
■時代背景について
・テレビで「ZIP」が放送されているところで初めて時代背景がわかる
→他にはおばあちゃんの最後の会話
→携帯電話が出てこない
→時代がわからないことに驚いた
→1970年代かなって思えた
→セリも移動販売も「これいつだよ!」って思う
→黒澤明の映画みたいにすげえ味のあるババアだなって思う
・「苦い銭」とは正反対
→時代を写そうとする作品
■黒さについて
・七里圭が話していたフィルムの黒とデジタルの黒の話
→光が透過するかどうかと黒色の光なのか
■文の長さについて
・1文で全てを書くと気持ちがいい
・日本語はもともと「、」「。」がなかったらしい
■ドキュメンタリー映画全般について
・情報源が多い中、一方向から情報を伝えるドキュメンタリーは苦手
■文フリについて
・紙の同人誌の代わりに作ったら面白そうなメディア
→手ぬぐい
→tシャツ
→ワインラベル
→本の帯(ブックカバー)
→マッチ
→タンブラー
→ホテルキー
→入場券
===話題になった作品・番組など===
・ASMR
・放送禁止シリーズ
・ホン・サンス「次の朝は他人」
・森山大道
・蓮實重彦
・映画版「DEATH NOTE」
・森達也「FAKE」