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たかはし

侯孝賢監督『ナイルの娘』


第17回目の「なんか映画について書いてみる会」を行いました! 課題作品は侯孝賢監督「ナイルの娘」です。 以下、当日の会話メモです。

■1枚目

なんか書いてみた人談:

日本語なので縦に書いてみようと思った。パソコンを持ちあるていなかったので便箋に書いた。 書いてあるのはリビングのカットについて。

なんか話してみた:

ファンレター形式なので批判的な内容は出にくかった。 頭で考えている時は縦書きで考えている気がする。

素直に考えていることが現れていると感じる。

「専一」という言葉について。

リビングの構図は印象的だった。

全員通る部屋っていうのが良い。玄関なく直でリビングなのが良い。

手紙は重要なときに出てくる気がする。 海外旅行に行くと必ず絵手紙を送った。

もしこれをLINEで送ったら長文になる。一般的に病的だという印象をもたれるけれど、手紙だとそう思われない。

チャットサービスが多くて困っちゃう。

■2枚目

なんか書いてみた人談:

喫茶店で電話をするシーンで、カメラによらない、クリスマスプレゼントによらない、手紙のテキストによらない、そういうところが気になった。 そういう雰囲気の映画は北野武しか知らなかった。「その男凶暴につき」で足元のナイフを拾うシーンでナイフにカメラがよる。 この家のシーンについても書かなきゃいけないと思った。 カメラが一定の距離を保つ、そういう感覚にあふれている。それが気になった。

なんか話してみた:

確かにクローズアップが少ない。

黒澤明や北野武は「日本映画は説明しすぎる」と話していた。 作為的なカメラワークが入ることの何がいけないのだろう。 ジャック・タチ「プレイタイム」に近い感覚だった。

カメラと役者の距離感がそのまま映画と文章との距離感に現れれているのではないか。

多分北野武はこの映画を見ていたのだろうな。

■3枚目

なんか書いてみた人談:

形式的には前回蓮實重彦の文体について書かれていたのでパロディーにしてみた。 内容については侯孝賢は照明部出身なのでいかにどこを明るくするのかということを表す作家だということを書きたかった。

なんか話してみた:

家が暗いということに気づかなかった。

アイドル映画としてこれはありなのか? 友達の女の子の方が可愛かった。

■4枚目

なんか書いてみた人談:

80年代だなぁ。80年代はどう撮っても80年代だなぁ。 夜間学校が80年代の浮かれていた感じと対比していて不思議。 アイドル映画だと思っていて見たけれど、大活躍しなくて不思議だなぁと思った。 「無常」がフィルムに定着しているぞ。 死が普通の会話と同列に置かれていた。

なんか話してみた:

妹が家の装置に見えた。ほっとさせるための装置。家を中心に物語を組み立てていたように見えた。 装置がたくさんあった。金魚の音とか。

80年の雰囲気があった。タバコのシーンだったり、肩パットだったり。 現代はタバコを吸うことが特別になっている。 JTのCMでタバコについて流れていた。 沢田研二はテレビ番組で歌いながらタバコを吸っていた。

ベスト喫煙シーン →害虫 →探偵物語 →ジャック・タチ →その男凶暴につき →ミレニアムマンボ →ヴァンダの部屋 →トレイン・スポッティング →パルプ・フィクション →田園に死す

=== カフカ「手紙」 侯孝賢「珈琲時光」 ジャック・タチ「プレイタイム」 大友克洋「AKIRA」 沢田研二「カサブランカ・ダンディー」

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