結婚式のときは永遠、だったはず
- こばやし
- 2018年6月26日
- 読了時間: 2分
知人が離婚する。
結婚式に出たのは、たしか3年前で、都内の有名ホテルで、それはそれは盛大に式を挙げた。出てくる料理はどれも美味しく、メインの牛ヒレ肉はとんでもなく柔らかくて、デザートはビッフェ式だった。
仕事で時々一緒になる私がお呼ばれされたくらいだから(新郎新婦、どちらも知人だったからというものあるが)出席者も多く、200人は軽くいたと思う。
たくさんの親族・友人・知人に囲まれた知人は、それはもうずっと笑顔で、式が終わったあとも、Facebookに写真を数回に渡ってアップしていた。そして毎回、200以上の「いいね」が押されていた。
その知人が、離婚する。
理由を聞けるほど仲良くはないのだが、風の噂では、お互い仕事が忙しくすれ違いの生活から、気持ちが離れていったらしい。
というのは表向きで、気持ちのすれ違いから、互いに不倫をしていたらしく、夫の方が先にバレ、離婚調停中に妻の不倫がバレ、なかなかの修羅場だったようだ。不幸中の幸いは、子供がいなかったこと、互いの収入が同じくらいだったことで、結局互いに慰謝料なしでの離婚になったそうだ。リアルタイムで2人から愚痴を聞いていた知人が、酒の席で愚痴っていた。
人の不幸は蜜の味とはよく言ったもので、2人の離婚は、あっという間に知人・友人の間にひろまった。そしてみんな口々に、あんなに盛大に結婚式をしたのにね、と言う。たしかに私もそう思う。
でも、結婚式をしたときは、この愛が永遠のものだと2人は思っていただろし、なんなら、そんなことを考える隙もないくらい永遠を盲信してただろうし、招待客の人たちには、できる限り楽しんでもらおうとしたはずだし、結果的に盛大な式になったことは仕方ないことなのだ。離婚するかもしれないから、式はこじんまりしましょうね、なんて夫婦が、いったいどこにいるのだろうか。
ただ思うのは、あんなに人前で盛大に永遠の愛を誓ったのに、たった3年で消滅してしまう永遠とは、いったいなんだったのだろうかという事。引き出物でもらったタオルのふかふか具合と共に、あっさりなくなってしまうものだったのだろうか。
もらったタオルは顔を拭くたびに固さがきになるので、そろそろ雑巾にしようと思っている。
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