シーンはつづく
いつも淡々と仕事をしている日高屋の店員さん(たぶん40代・女性)が、今日はニコニコ笑っていた。外国人の店員さんと、楽しそうに笑いながら働いていた。 ぶっきらぼうな客に萎縮する外国人の店員さんが厨房に戻ると、さりげなく様子を伺い、軽やかに雑談を交わし、巻き舌ができないんだよね...
シーンn
StartFragment■みかこの家 夜 みかこの家、ソファの前でまさるとみかこが立っている。まさるは玄関に背を向けている。 みかこ、怒りを通り越してあきれている。 みかこ「帰って。」 まさる、みかこを見つめる。まさるは終始落ち着いて、なだめるように話しかける。...
雑多
隣の席の女の人が電話をしている。どうやら誰かを叱っているらしく、時折ヒステリックな声を出している。冷静に論理的に話そうとはしているのだけれども、感情的な言葉が目立つ。落ちつけ。というかそもそも、店内で長電話はやめときなさいよ。...
電気なのだ
詩人が死んだペテンの街で流れる音楽も、エリートシティーで流れる音楽も、電気なのだ。 僕は20時までの残業申請を出したものの仕事が終わらず、結局23時まで仕事をしていた。「お先に失礼します」と誰もいない部屋に挨拶し、事務所の鍵を閉める。...
帰宅困難地域
祖父母の家は、柏崎刈羽原子力発電所から30km圏内にある。柏崎刈羽原子力発電所から半径30kmの円を描くと、ちょうど30kmの円上に我が家があるよと、祖父に東日本大震災後に教えてもらった。海までは車で1時間程かかるし、山に囲まれた地域だったので意外だったが、細長い県の形を思...